夜光虫
雑記他 拙い読み物などを載せてあります。
コメントお返事です
瑞希、病院に行く
雅也に言われたとおり、麻倉の病院に顔を出すと、麻倉が、
「う~ん、顔色があまり良くないね。 どうなの? 夜、ちゃんと眠れているの?」
と、聞く。
「う・・・うん。 なんか、夢を見ちゃうみたいで、何回も目が覚めちゃうんだよね。
でも、何の夢かは覚えてないけど・・・嫌な感じの夢」
「そう・・・それじゃ、お薬出してあげるから、寝る前にそれを飲んで寝てごらん」
麻倉はそう言って、薬を処方してくれた。
瑞希が、その処方箋を持って薬局に向かうと、いつも顔を合わせるNK看護師長に、
「あら、瑞希くん・・・丁度良かった。
実は、是非とも瑞希くんに、あげようと思っていた物があるのよ。 ちょっと待ってね」
と声を掛けられ、瑞希は何だろうと思いながら頷く。
NK師長は、ナースセンターに姿を消したと思ったら、今度は、紙袋を手に表れ、
その紙袋を、瑞希の手を取りその手に持たせた。 瑞希は、訳が判らず・・・
「あ・・あの・・・師長さん、これは?」 と、NK師長の顔を見ると、
「これで、嫌な虫を捕まえてしまいなさい。
その後、踏み潰すも、飼い慣らすも・・・どうするかは、瑞希くんの自由だからね」
師長はそう言うと、にっこりと笑い、瑞希の腕を軽く一つ二つ叩き背中を向けた。
瑞希は、益々その言葉の意味が判らず・・・師長のくれた袋の中を見ると・・・
たかふみホイホイ・・・が、幾つも入っていた。
え! 師長・・・これって・・・・。
師長ともなれば、今の自分がどんな常態なのか一目で判ったのだろう。
そして、自分のことを心配してくれたのだろう。
言葉にこそ出さなくとも、師長の優しさ、励ましが伝わり・・・瑞希は、胸が一杯になる。
そして・・・
NK師長さん、ありがとう。 僕は、優しい人達に見守られて・・・とっても幸せです。
瑞希は、たかふみホイホイ の入った袋を胸に抱きしめると、
NK師長の消えたナースセンターに向かって、深々と頭を下げた。
一階に行き、薬局で処方箋を出すと、532と書かれた番号札を渡された。
診療受付は既に終了していたが、投薬を待つ人はまだ結構いるようで、
掲示板に自分の持つ番号が、表示されるまで、瑞希は椅子に座って待つ事にした。
と、待つほども無く、瑞希の側に立つ人がいて・・・瑞希が顔を上げると。
けいったん事務長が立っていて、手にした薬の袋を瑞希に差し出し
「はい、大きな声じゃ言えないけど、特急扱いだからね」 と、言って片目を瞑って見せた。
「え? あ・・はい。 ありがとうございます」
瑞希は立ち上がり、けいったん事務長の手からそれを受け取ると、頭を下げる。
すると、けいったん事務長は、もうひとつ小さな袋をポケットから、そっと出すと、
それを瑞希の手に握らせた。 そして・・・
「瑞希くんのお薬は、安定剤だけど・・・これは、即効性の睡眠薬。
今更出てきても・・・と、思う奴がいたら、そいつに飲ませて、海でも捨てちゃいなさい。
でも、麻倉先生に使っちゃ、ダメだよ。 勿論自分も無し・・・解った?」
それだけを言うと、もう一度片目を瞑り、手をひらひらと振って立ち去っていく。
海に捨てる・・・・って。 それって、死んじゃうって事ですよね・・・。
瑞希は、けいったん事務長の背中を見つめながら、そんな事を思ったが、
その背中が・・・君なら、大丈夫だよ。 強い自分を信じなさい。
そう言っているようにも思え、 はい! 心の中で大きく返事をすると、
その背中に向かって、もう一度大きく頭を下げた。
たかふみホイホイも、即効性睡眠薬も、優しい人達の心。
瑞希はそれを胸に抱きしめ、病院から出ると もう一度病院の建物を振り返る。
それから、その中にいる優しい人達を思い・・・。
90度のお辞儀をすると、晴れやかな笑みを浮かべ、家に向かって歩き出した。
NKさま、けいったんさま、いつもありがとう御座います。
瑞希に対する、優しいお言葉の一節をお借りして、お二人を麻倉のところの職員として、
勝手に使わせていただきました。 どうもすみませんです。
でも、心から感謝しているのは、本当です。 どうも、ありがとう御座いましたm(__)m
雅也に言われたとおり、麻倉の病院に顔を出すと、麻倉が、
「う~ん、顔色があまり良くないね。 どうなの? 夜、ちゃんと眠れているの?」
と、聞く。
「う・・・うん。 なんか、夢を見ちゃうみたいで、何回も目が覚めちゃうんだよね。
でも、何の夢かは覚えてないけど・・・嫌な感じの夢」
「そう・・・それじゃ、お薬出してあげるから、寝る前にそれを飲んで寝てごらん」
麻倉はそう言って、薬を処方してくれた。
瑞希が、その処方箋を持って薬局に向かうと、いつも顔を合わせるNK看護師長に、
「あら、瑞希くん・・・丁度良かった。
実は、是非とも瑞希くんに、あげようと思っていた物があるのよ。 ちょっと待ってね」
と声を掛けられ、瑞希は何だろうと思いながら頷く。
NK師長は、ナースセンターに姿を消したと思ったら、今度は、紙袋を手に表れ、
その紙袋を、瑞希の手を取りその手に持たせた。 瑞希は、訳が判らず・・・
「あ・・あの・・・師長さん、これは?」 と、NK師長の顔を見ると、
「これで、嫌な虫を捕まえてしまいなさい。
その後、踏み潰すも、飼い慣らすも・・・どうするかは、瑞希くんの自由だからね」
師長はそう言うと、にっこりと笑い、瑞希の腕を軽く一つ二つ叩き背中を向けた。
瑞希は、益々その言葉の意味が判らず・・・師長のくれた袋の中を見ると・・・
たかふみホイホイ・・・が、幾つも入っていた。
え! 師長・・・これって・・・・。
師長ともなれば、今の自分がどんな常態なのか一目で判ったのだろう。
そして、自分のことを心配してくれたのだろう。
言葉にこそ出さなくとも、師長の優しさ、励ましが伝わり・・・瑞希は、胸が一杯になる。
そして・・・
NK師長さん、ありがとう。 僕は、優しい人達に見守られて・・・とっても幸せです。
瑞希は、たかふみホイホイ の入った袋を胸に抱きしめると、
NK師長の消えたナースセンターに向かって、深々と頭を下げた。
一階に行き、薬局で処方箋を出すと、532と書かれた番号札を渡された。
診療受付は既に終了していたが、投薬を待つ人はまだ結構いるようで、
掲示板に自分の持つ番号が、表示されるまで、瑞希は椅子に座って待つ事にした。
と、待つほども無く、瑞希の側に立つ人がいて・・・瑞希が顔を上げると。
けいったん事務長が立っていて、手にした薬の袋を瑞希に差し出し
「はい、大きな声じゃ言えないけど、特急扱いだからね」 と、言って片目を瞑って見せた。
「え? あ・・はい。 ありがとうございます」
瑞希は立ち上がり、けいったん事務長の手からそれを受け取ると、頭を下げる。
すると、けいったん事務長は、もうひとつ小さな袋をポケットから、そっと出すと、
それを瑞希の手に握らせた。 そして・・・
「瑞希くんのお薬は、安定剤だけど・・・これは、即効性の睡眠薬。
今更出てきても・・・と、思う奴がいたら、そいつに飲ませて、海でも捨てちゃいなさい。
でも、麻倉先生に使っちゃ、ダメだよ。 勿論自分も無し・・・解った?」
それだけを言うと、もう一度片目を瞑り、手をひらひらと振って立ち去っていく。
海に捨てる・・・・って。 それって、死んじゃうって事ですよね・・・。
瑞希は、けいったん事務長の背中を見つめながら、そんな事を思ったが、
その背中が・・・君なら、大丈夫だよ。 強い自分を信じなさい。
そう言っているようにも思え、 はい! 心の中で大きく返事をすると、
その背中に向かって、もう一度大きく頭を下げた。
たかふみホイホイも、即効性睡眠薬も、優しい人達の心。
瑞希はそれを胸に抱きしめ、病院から出ると もう一度病院の建物を振り返る。
それから、その中にいる優しい人達を思い・・・。
90度のお辞儀をすると、晴れやかな笑みを浮かべ、家に向かって歩き出した。
NKさま、けいったんさま、いつもありがとう御座います。
瑞希に対する、優しいお言葉の一節をお借りして、お二人を麻倉のところの職員として、
勝手に使わせていただきました。 どうもすみませんです。
でも、心から感謝しているのは、本当です。 どうも、ありがとう御座いましたm(__)m
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この記事へのコメント
ヾ(@^▽^@)ノ ァリガトゥー
NK様と私で 素敵な作品に 特別に出演させて下さったのですね!嬉しい~ヾ(*´∀`*)ノ キャッキャッ♪
NK様は 看護士長で 私は事務長だなんて 立派な役職まで就かせて貰えて 恐縮です┏○ペコ
ピンと外れなコメで さなぎ様を困らせているのは 十分に 自覚ありな私ですが、これからも 宜しく♪
NK様、吃驚したね~ でも すっごく 嬉しいね~゚+。(。・ω-)(-ω・。)ネー。+゚
さなぎ様 本当に (人´▽`)ありがとう☆...byebye☆
Re:ヾ(@^▽^@)ノ ァリガトゥー
こちらこそ、いつもありがとう御座います
勝手に、特別出演していただきましたが、ギャラは出ませんです。
すみませ~んww
少しでも、感謝の気持ちが伝えられたら、良いな・・と、
思っていましたが、楽しんでいただけた?ようで、本当に嬉しいですヽ(^o^)丿
今更男も、じぶとく、これから出てきます。
もし、何かあれば・・・また、お願いするかも~ですww
その時は、どうぞよろしくお願いいたします^^
No Title
「…ホイホイ」に大爆笑し、独りで読んでいる時で良かったぁと心から安堵しました。
実は、害虫とは、まさに…ホイホイの捕獲するターゲットを連想していたのですが、さなぎさまの小説の登場人物にそれは失礼だと思い、控え目(かな?)に書いたのでした。以心伝心なのでしょうか。。。(汗)
きっと私なら、「たかふみホイホイ」の設置も喜んで手伝ったと思います。
そして次なるお仕置きミッションをけいったん事務長と計画することと思います。
Re:No Title
こちらこそ、いつもありがとう御座います^^
少しでも、感謝の気持ちが伝わったなら、とっても嬉しいです^^
ホイホイは、即効思いつきましたww
人類が絶滅して生き残るだろうと言われている、しぶとさと強かさで、
たかふみも、生き残りそうですwww
もし何かあったら、今度は設置もお願いするかも・・・ww
その時は、どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m